2005年 01月 09日
爆魔
フリーマントルといえば、ちょっとさえない英国諜報部員マーフィーを主人公にしたシリーズが有名です。しかし、この作品は、アメリカFBIのウィリアム・カウリーとモスクワ民警上級警官のディミトリー・ダニーロフを主人公にしたシリーズ第3作目です。
ロシア製の細菌入りの弾頭を積んだミサイルが国連本部に撃ち込まれることから始まり、アメリカにおけるロシア製の爆弾によるテロ、アメリカ政府中枢のコンピューターに対するサイバーテロなどに対して、主人公の二人が協力して、解決に当たるといったシナリオです。この作家の小説はいつもなのですが、初めの三分の一は少し退屈で数ぺージ読むと眠くなります。それを過ぎると進行がスピーディとなり、終わりまで一気に読んでしまいます。少しは色気のある場面もあり、この手の作品としては面白い方だと思います。