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音響管の実験

このところ、だーださんやUmekichiさんが低域の残響特性の改善のために音響管を使ってみようとされています。音響管の長さや太さをどのようにすれば一番良いのかの質問がありました。音響管の長さは吸音(共鳴)をしようとする周波数をFとしますと、長さ=340÷F÷4で計算できます。文献などを読んでみますと実際には空気の粘性などによって、少しずれるようですので、実際にはカットアンドトライで決定しなければいけないようです。
 カットアンドトライをするのに良い方法はないかと考えましたところ、良い方法を考えつきました。共鳴管の中にマイクロフォンを入れて、共鳴する周波数を計ればよいわけです。
音響管の実験_b0052286_1872460.jpg

ホームセンターで適当な長さの塩ビパイプを買ってきました。長さ約1.1m内径約5.5cmのものです。上に書いた計算式を元にしますのこのパイプで吸音する周波数は、F=340÷1.1÷4で計算でき、77.3Hzと計算できます。
実際に計測した結果です。マイクロフォンは開口部よりやく25cm入れた場所にあります。
音響管の実験_b0052286_1814238.jpg

ピークは80.3Hzになっていますので、計算より少し高い周波数です。
パイプの太さなどによってこの周波数は少し変化する可能性がありますので、実際には計算で出した長さより長いパイプを用意し、この様に計測しながら少しずつ短くして行くのが良いのではないかと思います。
 部屋の温度によっても音速(340)は変化しますので、リスニングルームの温度はいつも一定にしないとずれる可能性があります(それほど厳密ではないと思いますが)
 部屋の温度も共鳴管の中の温度も同じなので一度合わせておれば、温度が変わっても、両方とも同じように変化する訳なので、温度変化は無視できるかも。
しかし、この様にして吸音周波数を定在波と同じにしても、果たして定在波が無くなるでしょうか?
Commented by ゆう at 2005-09-24 20:07 x
低域のディップの解消に使えないかと思ってます。ディップがウーハ―の直接音と後ろの壁からの一時反射による干渉のせいだとすればスピーカーの後ろにこれを置けば改善効果があるかもしれませんよね。
160hzだと4分の1波長の長さ53cmでいいんでしょうか。それとも2分の一の方が効果的でしょうか。近いうちにキャンピングマットを丸めて試してみたいです。
Commented by katyan4 at 2005-09-24 20:12
今日の実験からすると、4分の1波長で良いと思います。ディップに効果があるかどうか解りません。
Commented by darda95_215 at 2005-09-25 02:31
Kin-yaさんのお持ちくださった管で可能性を感じ、自前で買って来た管で確信しました、効くと思います。
見た目がブッサイクなのが難点ですがコストの安さは魅力的ですね。
Commented by naok at 2005-09-25 08:53 x
だーださんが 不細工に思うのは ボイド管だからで パイプを
ステンレスか クロームメッキをして 少し曲げて ほら
かっこよくおもえてきませんか?
サイレンサーも 高性能(音がいいじゃないよ!)
内部は 同じ構成です。
Commented by katyan4 at 2005-09-25 09:39
ボイド管4mで1450円
クロームメッキマフラー ??円
by katyan4 | 2005-09-24 18:19 | 装置・特性と調整法 | Trackback | Comments(5)

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