2007年 05月 29日
SCANSPEAK/R2904/700000
昨日のブログに載せた、SCANSPEAKのTWです。黒いゴム?製の柔らかいリング状振動版と中心の奇妙な形をしたディフィーザーを持ったユニットです。ネオジウムマグネットですから奥行きの短い形をしており、能率も94.5dbとホーン型ではない割には良いので、私の使用目的に合うのではないかと思ったのと、一度聴いて好印象だったソナスファーベルのクレモナのTWにも使われているようなので、思い切って購入したわけです。値段も一個約5万円で、国産の高級TWよりも割安です。
早速、特性を図ってみました。軸上50cmで計測しました。
1kHz24db/octロウカットの周波数特性です。
カタログ通り高域は良く伸びています。感心したのは2個のユニットの特性差がほとんどなく、良く揃っていたことです。
2kHzあたりから使用できそうですが、3kHz以上を受け持たせることにしました。
歪み特性です。
十分に低歪みです。
視聴位置での特性です。
非常にスムースな特性で、10000Hz以上の特性も伸びています。
3kHz以上をこのユニットに受け持たせた、5wayの特性です。高域に向かってなだらかに低下した良い特性になりました。
まずバイオリンの音が絹ごしの音と言ったらよいのでしょうか、とてもスムースで美しい音色になりました。弦楽合奏、交響曲などのオーケストラも豊かで響きの良い音色になります。
JAZZやポピュラー系には弱いのではないかと心配したのですが、リボン型を使ったときのようなひ弱さはありません、ドラムスやハイハットの音も結構力強く鮮やかに再生できました。
以上が第一印象ですが、今までこれほどまでに第一印象が良かったスピーカーユニットは有りませんでしたので、これでTW遍歴が終わる可能性があるのではないかと感じています。