2005年 01月 14日
discrete 4 channel stereo CD-4
1970年代にレコードで4チャンネル再生可能なレコードが発売されたことがあります。山水のSQ方式と、ビクターのCD-4方式です。SQ方式はマトリックス方式で4チャンネル再生する物でしたので、各チャンネルのセパレートが完全では有りませんでした。後に出てきたドルビーサラウンドもマトリックス方式の一つです。それに引き替えCD-4は一本のレコード溝に30kHzの信号を刻み込んで、4チャンネルの音を録音するという理論で、ディスクリート4チャンネルと標榜していました、理論的には各チャンネルのセパレーションが十分取れる方式でした。
上の図のように、デモジュレーターという機械を通して4チャンネル信号を作り出すわけです。
CD-4のレコードは数枚持っていますが、実際に発売された数は非常に少なかったと思います。いつの間にか新しい物が出てこなくなり、デモジュレーターも専用カートリッジもどこに行ったか無くなっておりますので、4チャンネルとしては再生不可能になりました。また、このレコードは専用のカートリッジでなければ30kHzの信号の刻まれた溝を破壊するおそれがありますので、30年近く再生したことは有りませんでした。しかし、レーザータンテーブルであれば問題ないわけです。今日、音を出してみますと特に問題なく2チャンネルでは再生可能でした。
4チャンネルレコードへの野望
ワガママおやじのちょと古いオーディオのある部屋
これで、ようやく記事数が100になりました。次は記事数300を目標に頑張ります。