2005年 01月 23日
toyo-t さんのリスニングルーム
まず、リスニングルームに入ってみると、toyo-tさんのオーディオに対する情熱をすぐに感じました。その部屋には平行している壁面がないのです。天井は写真のように波形です。
部屋の角で直角の所は一カ所だけで、定在派が発生しにくい構造になっています。
システムは写真のようにシンプルで、私のルームとは正反対の構成です。最近システムを再構成されたそうですが、その際、必要のない物は全部部屋から出されたそうです。
スピーカーは2WAYでマルチアンプ方式です。低音は’RADIAN2215B’という38cmウーファーでKOZY STUDIO製のバスレフ式の比較的小さな箱。中高音ドライバーはやはり’RADIAN745PB-16’という、3インチダイアフラムのもの。ホーンは田口製作所製のFRPのものを、しっかりした木製の箱に取り付けてあります。
中高音ドライバーの後ろを見てみますと、スピーカーケーブルは赤黒の普通の物でした。
アンプ類はマランツのプリメイン1台とBTL接続のパワーアンプ2台、自作金田式パッシブ型6db/octチャンネルデバイダーAMPとデンオンのCDプレーヤーの構成です。
部屋の中央より少し後ろに置いてある、ソファーの中央の最適なリスニングポジションで早速聞かせて頂きました。この構成では最高音と最低音が物足らない音ではないかと想像していたのですが、実際にはとてもバランスの取れたみずみずしい音で、物足りないところはほとんどありません。部屋の特性が良いため、低音の癖もなく最低音まで十分伸びているように聞こえました。高音も少し艶がある感じではありましたが、高音の不足は全然感じませんでした。クラッシクを主に聞かれているようですが、持っていったJAZZ系のCDも素晴らしい音で鳴りました。ちゃんと調整の出来たシステムはジャンルを選ばないようです。
コストパフォーマンスは最高のシステムだと思います。マルチチャンネルで苦労している人や、ばか高いアンプでも満足できない人は、一度このシステムを聴くべきでしょう。
私のシステムと共通するところも多いのですが、ある面では正反対のシステムを聞かせて頂き、とても参考になりました。
”自分が6WAYスピーカーで苦労しているのはなんだったのでしょうか。”
このシステムの調整方法などは、toyo-t さんのホームページをご覧ください。参考になりますよ。