2005年 11月 14日
リボン型高音ドラーバーの調整
AURUMのリボン型ドライバーを3kHz以上に使用し、調整を行いました。
周波数特性です。
インパルス エネルギー時間応答想定です。
インパルス 累積スペクトラム測定です。
サインスイープ 高調波歪み測定です。
室内残響特性です。
チャンネルデバイダーアンプDCX2496のディレイを調節して、インパルス特性を最前の形になるようにしました。前回このリボン型を3kHzから使用したときには、ディレイ調節がうまくできていなかったため、衝撃音や金属音がそれらしく聞こえずにリボン型はその様な音には向かない物だと思っていたのです。しかし、パルス特性が良くなるとリボン型でも「カーン」「シャーン」「チーン」とちゃんと聞こえるようになりました。
弦の音はホーン型の高音ドライバーに比べて、軟らかく艶があるように聞こえます。歪み特性で高域の2次高調波歪みが少し増えているのが原因かもしれませんが、美しく聞こえるのであれば、悪いことではないのかもしれません。
残響特性は高域で前回よりも少なくなっています。リボン型の指向特性が垂直方向が良くないのが原因と考えられます。