2007年 08月 02日
居眠り磐音江戸双紙
時代劇の小説と言えば、色々なジャンルがあります。
捕物帖
岡本綺堂 「半七捕物帖」
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
池波正太郎「鬼平犯科帳」
歴史小説
司馬遼太郎を代表とする、実在の人物を主人公にした物
剣豪小説
吉川英治 「宮本武蔵」
五味康祐 「柳生武芸帳」
柴田練三郎 「眠狭四郎無頼控」
市井小説
一般の平民、職人や商人を主人公とした作品で、下層の人々の人情を描いた物が多い
代表的な作家としては、山本周五郎、藤沢周平等
股旅もの
国定忠治、
清水の次郎長
木枯らし紋次郎
伝奇小説
山田風太郎 SFと融合した伝記ロマン
上記の作家達より若い世代が書く、Edo Novels と呼ばれる時代小説の新しい流れがあります。
江戸時代の風俗習慣を比較的忠実に描きながら、主人公は美男子、腕が立ち、人情に厚く誰からもすかれるような人格で、ヒロインは美人で気だてが良く現代的な考え方を持ちながら、今の日本女性には無い奥ゆかしさを持っている理想的な女性の場合が多いようです。
本屋さんに言ってみますととても多くの作家の時代小説が並んでいます、その中でも一番多くのスペースを占めている作家がいます。佐伯泰英という作家で、この7-8年間で10種類のシリーズ物で計100冊も書いています。合計の販売は1000万冊にもなるそうです。
そのシリーズは
密命、居眠り磐音江戸双紙、夏目影二郎「狩り」、吉原裏同心、鎌倉河岸捕物控、秘剣悪松、酔いどれ小籐次留書、交代寄合伊那衆異聞、長崎絵師通吏辰次郎、古着屋総兵衛影始末
これらの10種類のシリーズ物の中でも「居眠り磐音江戸双紙」シリーズが一番面白く、一番売れているそうです。日だまりでのんびりと昼寝をしている猫のように見えるのどかな雰囲気の浪人磐音を主人公にした物語で、作者もこのシリーズが一番気に入っているようで、全部でもうすでに20巻も発行されています。
テレビドラマ化されて、NHKの木曜時代劇シリーズで先々週から放送が始まっています。
主人公を演じる山本耕史とヒロインの中越典子も雰囲気がぴったりの配役でなかなか面白いと思います。
他のシリーズもそれぞれ面白いのですが、中でも「鎌倉河岸捕り物控え」がお勧めです。
両立を目指して頑張ってください。なかなか難しいとは思いますが。
この小説の「おこん」さんの様な女性と巡り会えることが有れば、今の女房と・・・・・・・・・・・・・・・
無いでしょうね。
残念、この話題のタイミングが外れました。